1.古代ハワイ
紀元前300年頃、ハワイ諸島はポリネシア人によって最初に定住。
ポリネシア人は航海術に優れ、遠く南太平洋からカヌーで移住してきたのです。
当時ハワイには強力な首長が支配する複数の王国があり、社会は厳格なカプというシステムに基づいて統制されており、この時代はポリネシアの島々との交流があったものの、国際交流はされていませんでした。
2.西洋人の到来
1778年、イギリスの探検家ジェームズ・クック(通称キャプテン・クック)がハワイに到達し、西洋人として初めてハワイ諸島を発見。
これにより、ハワイは西洋世界との接触が始まり歴史の重要な転換期となりました。
ハワイにとってこの出来事がとても大きな影響を与えた為、1882年に建てられたイオラニ宮殿の大王像の台座にもその歴史は刻まれています。
3.ハワイ王国の成立と統一
キャプテン・クックと出会ったカメハメハ大王は様々な助力を得て、1795年にハワイ諸島を統一しハワイ王国を建国。
彼の統治下で、ハワイは一つの王国として繁栄していったのです。
4.キリスト教宣教師と西洋化
1820年代にアメリカからキリスト教宣教師がハワイに到着し、キリスト教を広め、ハワイの文化や社会に大きな影響を与えました。
その際、宣教師達はハワイ語を文字にし、学校を設立していきました。
1860年代に将来のリリウオカラニ女王となる若きリディア姫のために作られた【Ho'o manao Mau】が刻まれたBraceletがハワイアンジュエリーの起源となりました。
5.経済の変化と外国人の影響
19世紀には砂糖産業が急速に発展し、多くの外国人労働者が移住。
ポリネシア人がやってきた頃からあるサトウキビはハワイにとって大切な植物(ハワイ語でコーと言います)であり、ハワイに繁栄をもたらす重要な産業となったのです。
特に日本、中国、ポルトガルからの労働者が多く、ハワイの人口構成にも大きな影響を与えました。
20世紀後半にブラジルやインドの砂糖生産量が多くなり、ハワイでの砂糖生産は中止されましたが、今でも自生しているサトウキビが見られます。
6.王国の終焉とアメリカ合衆国への併合
1893年にアメリカ合衆国の支援を受けたハワイ共和国の設立により、リリウオカラニ女王は退位。 これによりハワイ王国は終焉を迎えました。 そして、1898年にハワイはアメリカ合衆国に併合され、1900年には正式にアメリカの準州となりました。
7.20世紀の発展と州昇格
1959年にハワイはアメリカ合衆国の50番目の州として正式に昇格され、今でも最も新しい州となっています。
この頃からハワイは観光業が主要産業となり、日本をはじめ、世界中から多くの観光客が訪れるようになりました。
多様な文化が共存し、美しい自然環境と豊かな文化遺産が魅力です。
これがハワイの歴史の大まかな流れです。
ハワイの美しい自然はもちろん、歴史的にも多様な文化や出来事が交錯しているからこそ独自の魅力を持っているのです。
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ハワイアンジュエリー 絵柄とモチーフの意味